2012年06月30日

回想の山旅(8):ヨーロッパアルプス 1981年夏(その2)

(その1から続く)

198107-09.jpg■7/31
シャモニから電車でツェルマットに移動し、ホテル・バーンホフ泊。



198108-01.JPG■8/1
ツェルマットから登山電車でゴルナーグラードへ。マッターホルンやモンテローザなどの山々の展望を楽しむ。
ツェルマットに戻り、グリンデルワルトへ電車で移動。アイガー北壁が目の前に見えるキャンプ場泊。



198108-02.JPG■8/2
登山電車でユングフラウヨッホ。ガスで視界が悪く、食堂で様子見している時に加藤保男氏(*)に会う。オーバーメンヒ・ヨッホ小屋まで同行させてもらう。同小屋泊。

(*)エベレストに3度登頂を果たした。1982年12月、厳冬期エベレスト登頂後、下山時に遭難。



198108-06.JPG■8/3
オーバーメンヒ・ヨッホ小屋を出て、ユングフラウ登頂。



198108-03.JPG山頂でガイドで来ていた加藤氏にまた会い、一緒に写真を撮らせてもらう。手前右が加藤氏。
下山しキャンプ場に戻る。



198108-04.JPG■8/4
キャンプ場から撤収し、グリンデルワルトから電車でインターラーケン・オスト、ベルンを経てジュネーブへ。ホテル・シャンテリー泊。



198108-05.JPG■8/5-6
ジュネーブからスイス航空でフランクフルト。フランクフルトからはパンアメリカン航空002便(東回り世界一周便)で、往路同様カラチ、デリー、香港を経由して成田に帰着した。
帰りの飛行機の中のことはほとんど覚えていない。ただ、北海道が大雨で、石狩川などが氾濫しているニュースが機内のTVから流れていたことだけは、なぜか記憶に残っている。


  ◇

いまから振り返ると、2年目の新人がよく2週間(うち1週間は夏休みだが)も休ませてもらったなと思う。
また、事前調査・準備・記録など当時の資料を見返すと、自分は連れて行ってもらっただけだったんだな、ということが改めてわかった。山岳部の多くの仲間に支えられ経験できた遠征だったと思っています。

■行程
1981年
7月24日:成田=香港=デリー=カラチ=
7月25日:=フランクフルト=ジュネーブ=シャモニ
7月26日:キャンプ場へ移動
7月27日:エギーユ・デュ・ミディ
7月28日:グラン・モンテ
7月29日:BC〜グーテ小屋
7月30日:グーテ小屋〜モンブラン〜BC
7月31日:シャモニ=ツェルマット
8月1日:ツェルマット=ゴルナーグラード=ツェルマット=グリンデルワルト
8月2日:BC=ユングフラウ・ヨッホ〜オーバーメンヒ・ヨッホ小屋
8月3日:オーバーメンヒ・ヨッホ小屋〜ユングフラウ〜BC
8月4日:グリンデルワルト=ジュネーブ
8月5日:ジュネーブ=フランクフルト=カラチ=デリー=香港=
8月6日:=成田
posted by 日和見だより at 20:50| Comment(0) | 山歩き

回想の山旅(8):ヨーロッパアルプス 1981年夏(その1)

しばらく中断していた「回想の山旅」をもう少し続けます。

社会人2年目の夏、会社の山岳部4名でヨーロッパアルプスに遠征しました。

計画段階ではもう1名、女性部員も行く予定で準備をしていましたが、会社の許可が下りなかった、そんな時代。自分にとっては海外旅行はもちろん、飛行機に乗るのも初めての旅でした。

  ◇

198107-01.JPG■7/24-25
北回りヨーロッパ線の航空運賃が高額(給料の何倍だったか?)だったため、少しでも安い南回りを選んだ。
搭乗機はパンアメリカン航空001便(西回り世界一周便)。
香港を過ぎると機内では日本語のアナウンスはなくなり、急に不安が増した。
デリー、カラチを経由し、夜が明けると眼下には赤い大地が広がっていた。中東あたりだろうか。
フランクフルトでスイス航空に乗り換え、ジュネーブへ。空港では自動小銃を脇に抱えた兵士が警備しており驚く。



198107-02.JPG■7/25
ジュネーブ空港からはタクシーでシャモニへ。運転手さんに天気のことを尋ねると、"bad weather"と言われた。この日はホテル・アルピナ泊。
山はガスっているが、すぐ近くまで氷河が迫っているのが見える。



198107-03.JPG■7/26
ホテルをチェックアウトしキャンプ場へ移動。
モンブラン登山時のグーテ小屋予約やSOSモンターニュ(山岳保険)加入手続きなど。
タクシーの運転手さんの予想?は外れ、この日から天気は回復し、帰国までずっと好天に恵まれた。
写真中央奥のなだらかな頂がモンブラン山頂。



198107-04.JPG■7/27
エギーユ・デュ・ミディ山頂駅までロープウェイで行き、ルート偵察も兼ねて雪原を歩く。ガスが晴れるとモンブランやボソン氷河が凄い迫力で目に入ってきた。
写真左上の雲がかかっているのがモンブラン山頂。



198107-05.JPG■7/28
グランモンテよりペチト・エギーユ・ベルト登山と雪上訓練。
写真はグランモンテから眺めたシャモニの谷。



198107-06.JPG■7/29
モンブラン登山1日目。
バス、ロープウェイ、登山電車を乗り継ぎ、ニー・デーグル。テート・ルース小屋を経てグーテ小屋泊。



198107-07.JPG■7/30
モンブラン登山2日目。
暗いうちにグーテ小屋出発。バロ小屋を経て、最後は細い尾根を辿りモンブラン山頂へ。到着前にはそれまで感じなかった感激が急に込み上げてきた。



198107-08.JPG30分程山頂で過ごし下山。バロ小屋からはボソン氷河ルートを下る。気温が上がり、また想像以上に長い下りだった。無事BCに帰着し、長い1日が終わった。



(その2に続く)
posted by 日和見だより at 20:50| Comment(0) | 山歩き

2012年06月06日

金星の太陽面通過 in 名古屋

20120606_102953.jpg関東地方は雨マークの予報。
次に見られるのが105年後となると、じっとしていられません。

休暇を取って、新横浜からのぞみに乗って隣駅まで行き、名古屋城周辺で観察しました。

金星が太陽に最も深く入り込んだ頃(10:30)。



20120606_133004.jpg第3接触の頃(13:30)。



20120606_120319.jpg金のしゃちほこの上には、真夏のような太陽がギラギラと輝いていました。

名古屋城周辺では、三脚をセットして観察している人たちを何人か見かけました。

ある女性のそばを通った時、「私、いま名古屋にいるのよ」、と携帯で話している声が聞こえたので、この人も遠征組だったのかもしれません。

 ◇

前回の金星の日面通過は8年前の2004年6月8日。その時はどうしていたのかな、と日記を見返すと、ちゃんと仕事していました(泣)
東京は梅雨空でしたが、雲の切れ間から観察できたそうです。
posted by 日和見だより at 23:59| Comment(0) |