2011年11月13日

釈迦ヶ岳

20111113_084340.JPG穏やかな好天との予報なので、釈迦ヶ岳(山梨県芦川村)に行ってきました。



20111113_081209.jpg甲府盆地は雲に覆われていました。遠くの山は八ヶ岳。



20111113_085559.jpg空気の透明度はあまり良くありませんでしたが、南アルプスも全山が見渡せました。



20111113_085130.jpg頂上には二体の地蔵があります。



20111113_110028.jpgブナやナラなどの落葉樹はすっかり葉を落としていましたが、カラマツの黄葉はまだ見頃でした。



20111113_wakahiko.jpg3年前に来た時にはなかった、芦川村と河口湖町をつなぐトンネル(若彦トンネル)が開通していました。スズラン群生地へのカーブ(以前はこの道しかなかった)に気づかず、朝は誤って直進してトンネル入り口まで行ってしまいました。図は山梨県のHPから引用。

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2011年11月06日

回想の山旅(7):笊ヶ岳 1980年11月

この頃、安倍奥から続く白峰南嶺の山が気になっていたが、連休を利用して笊ヶ岳に出かけることにした。

前夜、東京駅23時25分発大垣行の普通列車に乗り、静岡まで行く。

1日目は、静岡からバスで畑薙第一ダム堰堤まで。林道を歩き、中ノ宿で大井川に架かる吊り橋を渡り、中ノ宿沢出合へ。ここから登山道に入る。飯場跡を過ぎしばらく歩くと視界が開け、聖岳〜赤石岳〜荒川岳がよく見えた。
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2本の沢を過ぎ、予定した幕営地に到着。太陽は大きく西に傾いていた。正面に赤石岳が見える贅沢な場所だった。
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2日目は、所の沢越から稜線を歩き、布引山を経て、笊ヶ岳に到着。残念ながら快晴ではなかったが、南アルプスの最南部・光岳から最北部の北岳、仙丈ヶ岳まで一望できた。また、小笊越しには富士山、南には安倍奥の山々も見渡せた。頂上には時おり雪が舞った。
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左から、小河内岳、聖岳、赤石岳、荒川岳


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左:塩見岳から白峰三山、仙丈ヶ岳、右:小笊越しの富士山


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左:安倍奥の山々、右から1/3あたりのやや大きいピークが山伏


笊ヶ岳頂上には5〜6名の人がいたが、1人の青年が大井川側から登ってきた人はいるかと尋ねていた。声をかけると、下りのルートを聞かれた。他の人は山梨・雨畑側から登ってきた人のようだ。ガイドブックに登山ルートとして紹介されているのも、雨畑からのものだったように思う。

展望を十分に堪能したのち、来た道を引き返しテントを撤収、中ノ宿沢出合まで下り、大井川の河原にテントを張った。

笊ヶ岳頂上で声をかけられた青年のテントの場所はわからなかったが、翌朝吊り橋を渡ったところで一緒になった。

3日目は快晴。今日ならもっと素晴らしい展望だっただろうにと残念な気持ちになった。山から吹き降ろす強風が砂埃を巻き上げる林道を畑薙第一ダムまで歩く。バスが井川湖を過ぎ、富士見峠を越えるとき、南アルプスがきれいに見えた。

198011-00.jpg■笊ヶ岳(単独)
1980年
11月1日:静岡=畑薙第一ダム〜中ノ宿沢出合〜所の沢越の手前(テント泊)
11月2日:所の沢越〜笊ヶ岳〜所の沢越〜中ノ宿沢出合(テント泊)
11月3日:中ノ宿沢出合〜畑薙第一ダム=静岡

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2011年11月05日

回想の山旅(6):南アルプス 1980年夏

社会人1年目の夏休みも南アルプスを歩いた。
今回、間ノ岳から塩見岳へは、仙塩尾根の縦走ではなく、広河内岳から池ノ沢を下り、対岸の雪投沢を登り返すルートとした。

前夜に甲府駅まで行き、山梨交通バスターミナルで仮眠。

1日目は朝1番のバスで広河原へ。広河原から大樺沢の雪渓を登り、八本歯のコルを通って、北岳山荘テント場泊。天気は晴れ、ガス。
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左:大樺沢の雪渓、右:鳳凰三山


2日目は北岳周辺で遊び、北岳山荘テント場にもう1泊する。天気は朝は快晴、午後からはガスで風強い。
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左:甲斐駒と八ヶ岳、右:仙丈ヶ岳


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左:北岳のお花畑と北岳山荘、右:間ノ岳と農鳥岳


3日目は曇り、ガス。間ノ岳、西農鳥岳、農鳥岳を通り、広河内岳から池ノ沢を下る。
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左:農鳥岳と農鳥小屋、右:塩見岳


198007-18.jpg大井川源流東俣との出合いにある池ノ沢小屋に到着。小屋(無人)は自由に使えるようなので、この日は小屋泊まりとした。他には渓流釣りの青年が1人いただけだった。

この写真は池ノ沢で撮ったものか、翌日の雪投沢で撮ったものか不明。



198007-09a.jpg4日目が今回の山行の核心部。東俣にかかる丸太橋を渡り雪投沢出合に出る。ルートはほとんど沢沿い。雪投沢源頭のテント場を通り仙塩尾根稜線に出たときにはホッとした。

蝙蝠岳を往復しようかとも考えていたが、天気の状況をみて断念した。塩見岳を経て三伏小屋テント場まで行く。昼頃からは本降りの雨になった。天気のせいか、この日の写真は塩見岳頂上の1枚だけ。

5日目は朝からガス。天気の様子見の後、少し不安な気持ちでガスの中を歩く。ところが、小河内岳手前でガスが晴れ、360度の大展望となった。白い世界があっという間に青空に変わったため、心細さも吹き飛び非常に感動した記憶がある。
荒川小屋まで行きたかったが、出発を遅らせたため少し早いが高山裏泊とした。
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左:小河内岳、右:塩見岳と南ア北部の山々


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南ア南部の山々(左から悪沢岳、荒川中岳・前岳、赤石岳、聖岳、兎岳)


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左:小河内岳からの富士山、右:高山裏幕営地


6日目は荒川岳の急斜面を登り、前岳・中岳のコルに出る。途中、ライチョウを見かける。2年前にパスした悪沢岳を往復し、荒川小屋に下る。天気はガス時々晴れで、展望は全然だめ。
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左:悪沢岳、右:荒川小屋に下る斜面のお花畑


198007-17.jpg7日目は大聖寺平を通り赤石岳。ここから富士見平、赤石小屋を経て椹島に下る。天気は曇り、ガス。

写真後ろの人の足元にあるキスリングザックが今となっては懐かしい。

8日目は椹島からマイクロバスで畑薙第一ダム、バスを乗り換えて静岡に出て、帰途についた。



198007-00.jpg■南アルプス縦走(単独)
1980年
7月27日:甲府=広河原〜北岳山荘(テント泊)
7月28日:北岳山荘〜北岳〜北岳山荘(テント泊)
7月29日:北岳山荘〜間ノ岳〜農鳥岳〜広河内岳〜池ノ沢小屋(小屋泊)
7月30日:池ノ沢小屋〜塩見岳〜三伏小屋(テント泊)
7月31日:三伏小屋〜高山裏(テント泊)
8月1日:高山裏〜荒川岳稜線〜悪沢岳往復〜荒川小屋(テント泊)
8月2日:荒川小屋〜赤石岳〜椹島(テント泊)
8月3日:椹島=畑薙第一ダム=静岡

posted by 日和見だより at 05:34| Comment(0) | 山歩き